なろう地獄巡り

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第38作目 赤 い 波

作品名:赤 い 波
作者:凪沙 峻
ジャンル:アクション〔文芸〕{ミリタリーサスペンス物}
エンド:ハッピーエンド
文字数:298,503文字

 


感想:
面白かった!
日本対西側諸国で経済的冷戦が起こってる世界の話です。
正史よりも過激な事件が多いので全体的に少々暴力が強い世界です。

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ネタバレ注意
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面白かったのでみなさんあらすじで惹かれたら読んでみてください。
作者の方は他にも同じタイプの小説を書いているようなので、私は読めませんが興味のある方はそちらもどうぞ。
序盤に主人公がどういう性格かを端的に表すシーンを入れてあげるのが面白くなる秘訣なのかなと思います。
めっちゃ凄い兵器を作らせた後に設計図を全部破棄して、開発者も闇に葬るって後々を考えるととんでもなく頭が悪いんじゃないかなと思います。
1000メガトン分の核ミサイルってなんかすごそう
青酸ガスと大量の機関銃を所持する宗教団体
核爆弾を所持する宗教団体
この世界だと簡単な次元装置がついた核爆弾なら日本円で百万円も出せばロシアから買えるらしいです。
香港が無くなっちゃったわ。
アメリカ第7艦隊が自動制御の潜水艦によって全滅しました。 
初代マッドマックスの3歩手前くらいの世界です。
オイオイオイ、アメリカとの全面戦争が始まってしまうぞ。
こんな状況になっても面白いです。
最後の最後までラストがどうなるか読めなくてとてもいいです。
事件物で捜査をする人間が権力を持ってると行動に引っかかりを覚えなくていいなと思おました。
警察は無能!一般的人最強!使えない警察に代わって世界を救うぜ!じゃなくてとても良かったです。
原潜のスペックは以下の通りとなります(第1章 パンドラの箱より引用)、すごいつよい
『 原潜[あかしお]が受信できる電波は日本の電波ばかりではなく、世界各国の通信電波はもちろん、各国が打ち上げている通信衛星や軍事偵察衛星の電波も受信できるし、それら各国衛星の通信回線を強制制御する能力も備えている。
 原子力潜水艦[あかしお]を制御するため、赤道の上空四万キロのところに[すずらん]と[つばき]の通信衛星があるが、そのふたつの衛星が、もしも他国の軍事偵察衛星によって破壊されたとき、[あかしお]のコンピューターが自動的に他国の衛星を強制的にコントロールして[あかしお]の制御を続ける。
 誰であろうと、どこの国であろうと、いったん太平洋に出た[あかしお]を止めることはできない。それを止められるのは日本という国だけなのだ。
[あかしお]の攻撃能力はずば抜けている。搭載する武器は、一発に五十メガトンの核弾頭を搭載した最大射程距離一万七千キロメートルのSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を二十発と、熱ねつ及び音響追尾おんきょうついび水流推進式の〇九式ゼロキュウ長核魚雷が百発。そしてアメリカの原潜に搭載されているハープーンを改良したアクティブレーダースキャナ装備の九七式キュウナナ海対空迎撃ミサイルを百五十発だ。
[あかしお]は全長二百メートル。浮上時排水量は一万九千トン、潜水時総排水量は二万四千トン、水中最大速度は五十ノット。最大可能潜行深度は二千メートル。
 外殻は、超硬チタン合金とタングステン鋼の二重構造で、圧力分散式の複層ふくそうハニカム構造。その硬い二重外殻構造が二千メートルという驚異的な潜航深度を可能にしている。
 対潜戦闘能力も他国の原潜の比ではない。アメリカやロシアの原潜のソナーが[あかしお]を探知するはるか前に、[あかしお]のソナーとレーダーが相手を捕捉して〇・一メガトンの核弾頭を搭載した〇九式ゼロキュウ長魚雷を発射する。
[あかしお]の〇九式核魚雷には、東大工学部が総力をあげて開発した超高性能の熱及び音響探知レーダーが組み込まれている。最大の特徴は、取り込んだ海水を吐き出して、ライフルの銃弾のように回転しながら進む水流推進式ということで、カツオやマグロの泳ぎを研究しつくした推進装置だ。つまりほとんど推進音がせず、速力も速い。レーダー波を吸収するステルス塗料が塗ってあるから、現在の各国の原潜が搭載しているソナーでは、二百メートル手前に[あかしお]の魚雷が来るまで探知不能なのだ。
 それに加えて、〇九式ゼロキュウ魚雷には金属反応拡散魚雷も積める。拡散魚雷は、一本の魚雷の中に四十発の小型魚雷が入っている。相手の潜水艦が大きな岩陰に隠れていて通常の魚雷では役にたたない場合、拡散魚雷は、相手の潜水艦が隠れている岩の上や横を通過したとたんに炸裂さくれつし、本体から四十発の小型魚雷が飛び出す。四十発の小型魚雷は金属に反応して相手の潜水艦に向かってゆき、撃沈するのだ。 
 一度[あかしお]のレーダーにロックされた船や潜水艦、そして航空機には絶対に逃げ道はない。たとえ相手が魚雷を発射しても、半分も来ないうちに、五十ノットの最大速力で[あかしお]は二千メートルの深海に潜もぐっている。最新装備を搭載したアメリカの対潜哨戒機やイージス艦も[あかしお]にはオモチャ同然だ。
 日本の海上自衛隊が装備する最新型の潜水艦[はるしお]型や[ゆうしお]型のディーゼル艦と比べても、[あかしお]の大きさはとび抜けている。
 海上自衛隊の潜水艦は全長が約八十メートル、総排水量は二百トンだ。速力も水中で二十ノット。潜水能力も二百から三百メートルがせいぜいだ。[あかしお]がいかに高性能潜水艦かが理解できる。[あかしお]は世界無敵の動く核ミサイル基地なのだ。』

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