なろう地獄巡り

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第36作目 初恋をもういちど

作品名:初恋をもういちど
作者:tkkosa
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕{純愛ラブストーリー}
エンド:永遠の愛エンド
文字数:323,068文字

 


感想:
田舎暮らしの主人公が都会の大学に進学し、大学で出会った6人の仲間と友好を深めていく話です。
純愛文学作品です。
あらすじで惹かれた方はぜひ見て行ってください。

ncode.syosetu.com


ネタバレ注意
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第1話が後半の主軸になっておりますのでそちらを鑑賞してからですとあとの感想がわかりやすくなります。
今回は時系列順リアルタイム感想です。
まずはあらすじを読んでください……はいもうしんどいです。
愛知が万博で最近盛り上がってるみたいな話が出てきて時代を感じます。
淡々とした恋愛物
予約することをリザーブするって表現するのを始めて見ました。
自己評価が低くて行動を起こさないけど何故かモテる主人公
ヒロインの一人が束縛メンヘラ情緒不安定系でしんどいです。
いっそ殺してくれ
なんだこの主人公
許して
キスするときでさえどこか淡々としていてなんだこれは
エロシーンで「先端動作にたまらなく感じているわ」なんて台詞回しをすることがあると初めて知りました。
エロシーンだけでもいいから読んでくれ、そしてこの表現できないモニョモニョを感じてほしいです。
「恋仲と肌を重ね合わせることにレジスタンスを感じる」とかとても強い表現だと思います。
は?第一話で流れていたこれからの展開を先取りしたかのような描写は作中で主人公がヒロインと見た映画の話とか、は?
ヒロイン二人のうち片方とくっつきもう片方は距離を取っているのに、その負けた方の子と理想の恋愛とかの話になるたびに「こんな話をしている君の好きな人は僕だけど答えてあげることができなくて申し訳ないなぁ(意訳)」とか思っていて何様だコイツ
凄い、いつまで読んでも50%帯が読み終わらない魔法がかかってる
なるほど、本当にまだ負けた方の子から好意を向けられているから主人公は勘違いクソ野郎じゃないと
「メガネフェチはオタク」、そうか
「悦楽に浸れる」を官能表現としてでなく通常時の描写で使うのが好きなのね
うわあああ、5000円札がまだ新渡戸稲造だあああ
やはりエロシーンの表現技法が時々不思議なのを使ってくるため笑いがこみ上げる
「もはや彼女の興奮度は僕の左手中指がリモコンとなって如何様にでもコントロールできた。」、「僕は彼女の打ち震える姿に病みつきになり、お江戸で命乞いをする処刑人を炙るように甚振ってはひと思いにとどめを刺さないように菜月に簡単には最上を迎えさせずに長いこと好感度の状態を保たせた。」、「毛穴から噴いていた汗の匂い」
クリスマスを恋人と過ごした直後に負けた方の家に行きクリスマスプレゼントをあげる、釣った魚に餌を忘れない主人公の鑑!
私はずっとヒロイン1⇄主人公⇄ヒロイン2だと思っていましたが61%まではヒロイン1⇄主人公←ヒロイン2だったみたいです。
どちらを選べばいいかという自分の中での問いに「時間が経てば答えが浮かんでくるだろう」と保留を選択する主人公
1DKは一人暮らしする際には狭いらしいです。
この主人公キーバーリングが下手なせいでヒロイン1の「私のこと本当に好きなの?最近あなたが離れた気がして寂しいの」イベントとヒロイン2の「何もしないからその日だけ家に泊めて欲しいの」イベントが同時発生してしまいました、この危機をどうやって乗り切るのでしょうか
おおっと!ヒロイン1には隠していたヒロイン2とのイベントが携帯の履歴からバレてしまったようです、つまりこれは主人公のツメの甘さが生んだイベントです。
ヒロイン1との義務感エロシーンをこなし、「捨てないで!」と縋り付いてくるヒロイン1 をどうにか宥めすかして帰らせヒロイン2の所にどしゃ降りの中向かうもメンヘラ発症して泣きじゃくって結果嫌われるの地獄絵図
「応えてくれなくていい、あなたのことを好きでいさせてくれるだけでいいの」って言っていたヒロイン2はどこいった
それもこれもどっちつかずでどちらにも優しい態度で事態を先延ばしにしていた主人公のせいである
濡れた体を拭かず、そのまま重病人になることによって話を有耶無耶にしつつヒロイン1の依存を強くさせる神ムーブ、すごい
ヒロイン2は過去のトラウマが誘発し、拒食症に、それを人づてに聞かされた主人公はヒロイン1に別れを切り出す、大丈夫なのかこれ
完全勝利したヒロイン2
「外国の人は滑稽とも思えるような油断したラインが目立つ」とかいう突然のでぃす
付き合い始めて1ヶ月半経過したが拒食症が治ってないのに誰も病院に連れて行かない狂気
「君の身体が蝕まれていけばいくほど、君への愛おしさが僕の身体内により強くなっていくんだ」、主人公の精神もおかしくなったから病院に行かないのかな
"あった、君を探してたんだ"(原文ママ)、主人公がキスの際に相手の舌に話しかけた一言です。
「80年分の性体験をこの1回に集約する」とかいう既に病院に連れて行って救う気のない発言
「僕の両側の掌の動作手順は絶妙だったようだ」、つらい
唐紅って韓紅とも書けるらしくて思わず賢くなりました。
おそらく恋人と同じ意味であろう「恋先」とかいう造語(どこか別の世界では一般的な言葉なのかもしれません)
ヒロイン2が拒食症の進行による貧血で倒れて怪我をしたため病院に連れて行ったところ医者から「なぜ、こんなになるまで放っておいたのか」と言われる。
「医師としては当然と言える言葉だったが、僕らの間隙には不要といえる言葉だった」、こわいこわい、なにいってるの……
48話のその一を読んでください、言葉にできません。
フラレたヒロイン1は吹っ切れてるようで安心です。
急に母親の味が恋しくなったという心持ちの変化からの「私もそれ食べたい……」発言で回復への第1歩かと思ったら「ダメだよ、食べたら戻しちゃうんだから」、「私たちだけこういうの食べて申し訳ないけど、夏川さんは我慢しないと体が壊れてしまうわ」、回復ルートの道は閉ざされました。
彼女を失いたくないと言いつつ病院には連れて行かない
ヒロイン2は死に、主人公は感傷に浸る。
ヒロイン1と傷の舐め合い的プラトニック同棲を始める主人公
ヒロイン1はやはり吹っ切れていないようです。
10年以上献身的に尽くしてくれたヒロイン1のために結婚する主人公(最上はヒロイン2のまま)
ヒロイン1を幸せにしつつ大往生する主人公
プロローグ通り主人公がヒロイン2と再会しハッピーエンド
文学作品に詳しい方に聞いたところ村上春樹ノルウェイの森にかなり似ているとのことです。
主人公が後半感傷に浸る自分に酔っている感が出てきてうわぁって感じです。
前半の50%位は田舎者の主人公が頑張って都会に馴染もうとしているのが面白かったんだと思います。
私が思ったのは小説家になろうには文学作品というジャンルが必要だと思いました。
もしかしたら私がおかしいだけでとても面白い作品なのかもしれないので皆さん読んでみてください。