第1作目 この世の果て
タイトル:この世の果て
作者:葉月香
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕 {現代}
エンド:メリーバッドエンド
文字数:241,764文字
感想
1発目からすごいのきたなぁという思いです。
ミステリアスな雰囲気と話全体がどことなく物悲しい感じはとてもよかった思います。
全体的に綺麗にまとまっているので読みやすい方だと思います。
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以下ネタバレ注意
遺体防腐処理人の男とそれに憧れる女の子という設定が出てきて、その上作者コメントでネクロフィリア要素注意という言葉が書かれている時点で警戒するべきでした。
中盤防腐処理の意義について説明し、意義に反する遺体の長期保存について深く調べ、ラストでそれら全部が折り重なっていくあたりはいい伏線回収だったかなと思います。
ところどころ入るファンタジー要素もラストシーンを見た後だと「あぁ、あれも伏線だったのね」と納得できたので良いと思います。
一作目からそこそこクオリティの高い作品がきて後に期待が持てます。